形のきれいな人参の育て方|又根になるのを防ぐには肥料がポイント
人参を育ててみるとわかりますが
結構な数で又根になってしまう事があります。
今回は又根になる原因と
そうならないように、又根を防ぐ方法を紹介します。
まず、人参には5寸人参と呼ばれる
オレンジ色の西洋人参と
金時人参や京人参と言われる、赤色の東洋人参があります。
これらはどちらも又割れして
又根と呼ばれるような状態になる事があります。
実はこの又割れが起こる原因の一番大きなものは
肥料だと言われています。
あなたは
実際に人参を育てるときには
どのような肥料を与えているでしょうか?
私の場合は
畜糞堆肥(牛糞、豚糞、鶏糞等)
有機石灰(貝殻石灰、牡蠣殻石灰)
米ぬか
油かす
などを与えています。
これらの肥料は与えて
すぐに植え付けると
野菜の根っこに悪影響を与えます
特に未熟な堆肥(畜糞堆肥や油かすなどで完熟でない堆肥)は
そこへ人参の成長点と呼ばれる根っこの先端で
新しい細胞がどんどんできているところがふれてしまうと
未熟だから発酵していて熱があるのか
他の理由なのかは不明ですが、
根っこが又割れして育ってしまいます。
そうならないためにも
堆肥を買うときは完熟たい肥と書かれている物か
牧場でもらってくる場合は発酵が十分に行われたもの
そして、堆肥を撒いたら、
耕して2週間はおいておきましょう。
そうする事で、もし未熟な堆肥が入ってしまっていても
土の中で発酵が落ち着いているので
又根になる可能性がだいぶ低くなります。
だから、人参の種袋には
植え付け2週間以上前に
肥料を与えて良く耕しておきましょう
と書いてあるんでしょうね。
ちなみに、畑の中に石が良く入っているような所では
人参が下にまっすぐ伸びづらくなります。
私の感覚的には石ではあまり又割れするイメージはありません。
その代り、曲がっていたり
微妙にまっすくじゃない人参が育ちます。
なので、畑を耕す際に畑の中に石があった際は
ちょっとずつでも取り除くようにしましょう。
これも毎年作付けして
植え付け→耕しを繰り返す間に
気が付いた時点で石を畑の外に出していくことによって
徐々に石の数も減り、土質も改善されていきます。
そうなる事で人参の又割れや作物の成長が少しずつ良くなります。
良い野菜を育てるには時間がかかりますね。
ですが、見た目の良い野菜は
自分たちで食べるときにも嬉しいですし、味もおいしく感じます。
ちょっとずつ土を作っていくつもりで
コツコツと長い時間をかけて改善を繰り返していきましょう。
実が割れてしまう原因はこちら
人参が根腐れしてしまう原因と対策はこちら