美味しくて大きい人参を栽培する方法|実が割れてしまう原因と対策
人参を自家消費するのなら出来るだけおいしく育てたいですよね?
どうせならきれいな形で収穫したいと考えるのが当たり前です。
ですが、育ててみるとわかると思いますが
人参が割れてしまったり、
又根になってしまったり、
意外ときれいな大きいにんじんにするのは難しいです。
今回は人参が割れてしまう原因と対策を紹介します。
ちなみに人参の旬は秋から冬です。
旬の時期をずらして育てると割れたり悪い物が出来やすくなります。
とはいえ、
5寸人参と呼ばれるオレンジ色の一般的な人参は
真夏や真冬以外ならいつでも栽培と収穫が可能となります。
家庭菜園で上手に人参を育てるのなら、
6月の雨が少ない時期に種まきをするか
9月ごろの早秋に種まきをして冬に収穫をするのが一番簡単に育てられるかと思われます。
では、人参が割れてしまう原因をお話しします。
人参が割れるという状態には大きく分けて2つあるのですが
今回は形はきれいになってるのに
そこから半分に割れてしまうそんな割れ方の理由と対策方法をお話しします。
この写真を見てもらえばわかると思いますが
もし割れていなければ
それなりにいい感じのきれいな人参になっていると思いませんか?
この割れ方をしてしまう原因は
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人参の収穫時期の遅れ。
栽培中の水分の急激な変化。
在圃性の低い品種を選んでしまった。
これらの事が考えられます。
まず一つ目として
人参の収穫時期の遅れ
人参の収穫までの目安は100日~120日程度です。
つまり3ヶ月ちょっとから4か月くらいですね。
この間に出来るだけ収穫してしまった方がいいです。
これ以上の期間を畑に植えておくと
人参が写真のように割れてしまいます。
ですので、まだ食べないからという理由で収穫をせずにおくと
割れやすくなるのでご注意下さい。
私の場合はまだ収穫できないだろうと
ほったらかしにしていたら、いつの間にか割れていました^^;
適宜、抜いてみて確認したほうがいいです。
つぎに、
栽培中の水分の急激な変化。
これは根腐れの原因と対策にもつながるのですが、
栽培の途中で水分が急激に減ってしまうと
人参の実(食べる部分)が割れてしまうそうです。
成長途中でいきなり大雨に当たったり
真夏で急激に土の中の水分が失われたりすると
実が固くなってしまうからなのか、割れる事が多いです。
これは自然の中では仕方のない事なのですが
そうならないように常に水はけを良くするために
畝を高めにして育てるのが良いでしょう。
実際に10月後半から11月ごろに種まきした人参は
年が明けて
春ごろに収穫になりましたが良く割れていました。
そして最後に
在圃性の低い品種を選んでしまった。
これも気にしていない人が多いと思いますが
案外重要ではないかと私は考えています。
色々な種類の人参を育ててみて
種の袋とかを見ていると
案外育て方が違う事に気が付くときがあります。
たとえば、
人参の株間というか人参と人参の間の距離が
10センチの密植で植えるようにすると書いてあるものと
15センチの間隔で植えると書いてあるものがあったり
肥料は少なめで大きく育つと書かれている物と
肥料は普通に施して追肥はいらないという物
追肥をしながら除草をしましょうと書いてある物
人参の種類によって様々な特徴があります。
んで、私的には家庭菜園で栽培するのなら
在圃性の高いにんじんを育てる事をお勧めします。
具体的に甘美人という人参ですと
在圃性が高いとでかでかと書かれているので
種苗会社も自信があるんじゃないかと思います。
この人参は私が9月に種まきした時には
結構大きなサイズになったわりに
割れもほとんどなく、又根もなりづらかったのでおすすめです。
(又根のなりやすさは品種ではないと思いますが)
ちなみに、参考までに割れてしまったのは
ベータリッチとベータ312、向陽2号という品種の人参でした。
これらの品種が割れやすいというよりは
栽培中の管理上の問題や
収穫の遅れから割れたのではないか
と感じていますが一応参考まで。
これら以外に
人参が割れてしまう原因としては
センチュウという小さな虫が人参に悪影響を与えると
割れてしまうという事もあるそうです。
ですが、
センチュウはどこの畑にも田んぼにもいるらしく、
しかも、種類もかなり多いそうでそれを殺すとなると
なかなか大変だそうなので、
地質的に人参が割れやすい場所だと感じたり
毎年人参が割れてしまう場合は
他の場所や
土質の違う所で育てる事も検討したほうがいいでしょう。
以上が人参が割れてしまう原因と対策でした。
これでおいしいにんじんを収穫出来た!
なんて報告お待ちしています^^
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