ピーマンの栽培方法 » 農家秘伝!ピーマンを上手に栽培する方法|失敗しない種まき法と苗の管理
スポンサードリンク

農家秘伝!ピーマンを上手に栽培する方法|失敗しない種まき法と苗の管理

ピーマンの栽培方法は簡単だという人と
難しい人がいますが、
私は結構難しいんじゃないかと思っています。

今回は
ピーマンの栽培時期と正しい種まき方法
そして、種まき後の管理の仕方を解説します。


 
 

ピーマンの栽培方法

まず最初にピーマンはナス科です。

これは重要なので覚えていてください。

ナス科なので、同じナス科の野菜は育てられません。

ちなみにナス科の野菜は
ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモなど沢山あるので注意してくださいね。

これらは連作すると病気が出たり
収量が減ってしまったり
そもそも育たないという可能性があります。

では、ピーマンの栽培方法をお伝えします。
 
 

ピーマンの栽培時期

ピーマンは3~5月に種まきをして
4月~6月位に苗を植え付け
収穫は地域の温度にもよりますが7月位から10月ごろまでです。

頑張れば11月まで行けますけど、
品質が落ちますし、追肥が一杯要ります。
そして、次の野菜の作付けに影響する可能性があります。

ちなみに、ピーマンを種で買うのは
畑が広い人だけにしておきましょう。
上手にやると1袋で70個くらい苗が出来るのでたぶん困ります(^^;

なので、家庭菜園の方は
苗を農協やホームセンターで買いましょう。
苗は茎が太くて葉っぱが変形していない物を選んでくださいね。

ホームセンターのはヒョロヒョロの徒長
(とちょう=温度管理の失敗で伸びすぎた苗)
している物がたまにあるので、気を付けてください。

値段だけじゃなくて、物を見て買い物をしましょう。
では具体的にピーマンの種まき方法をお伝えします。

苗の管理方法はおいおい追加していきます。
 
 

ピーマンの種まき方法

まずピーマンの品種については何でもいいと思います。
苦いのが嫌いな方はタキイのこどもピーマンなんてのもあります。

ホームセンターでも買えますし、農協でも売ってます。
さすがに100均では
ピーマンとかの果菜類の種は売ってないと思います。

種まきに必要な物は

・種
・土
・ピンセット
・ジョウロ
・新聞紙

です。


ピーマンは発芽するのに
15度~25度くらい必要になりますので
3月から4月位だと加温とか保温が必要になります。

もし加温してでも育てる気がある方は
加温にはこれらのものが必要になります。

・電気温床やホットカーペット
・ビニールトンネル
・小さなビニールハウス
・最低最高気温計

などが必要です。

それでも種まきがしたい人だけすればいいです(笑)
たくさん作りたい人だけしかやらないでしょうね^^;

この時点で多分あまり作る人がいなさそうですが
これから種まきの方法を紹介します。

必要ない方は苗の管理方法を
他の記事にしてアップしますので、少々お待ちください^^

では、種まきの方法です。

手順は3つです。

1.セルトレイ等に土を入れる
2.ピンセットで種を蒔く&土をかぶせる
3.水をやり新聞紙をかぶせる

では具体的に紹介します。

1.セルトレイ等に土を入れる

まずは育苗トレイや128穴や16穴のセルトレイに土を入れます。

土の種類は何でもいいです。

・畑の土
・育苗培土
・野菜の土

などなど何でもオッケーです。

畑の土を使う場合は石ころや細かいごみを捨てて
石灰と堆肥を少し混ぜてやります。

私の場合は花と野菜の土というのが
ホームセンターに売られているのでそれを使っています。
無理して育苗培土を使う必要はないです。

両方とも使った事がありますが
花と野菜の土の方がはやく発芽したので
私はそちらを使っています。

ぶっちゃけ、育苗培土と野菜の土との発芽率は変わらない印象です。
粘土質のコテコテのは使わない方がいいです。
発芽率が激しく悪くなりますので^^;

土をトレイに入れたら、トレイごと
ちょっと上にあげて空中から地面に落としてやります。
これをして土の中の空洞を減らしてから種まきをします。

減りすぎたと思ったら、土を足してやってから種まきしてくださいね。

2.ピンセットで種を蒔く&土をかぶせる

まず種の蒔き方についてですが
私の場合はナスやキュウリ、トマト、ピーマン
ズッキーニ、かぼちゃなど

夏野菜の実がなる種は1粒ずつ蒔きます。

種袋には3粒ほど蒔いて芽が出たものだけを残すと
書いてあるんですけども

値段が高いですよね?
ピーマンの場合1袋で70粒で525円とかする事もざらです。
かぼちゃは8粒で300円とかびっくりするくらい高いです。

こんな種を3粒ずつポットに蒔いていたら
いくらお金があっても足りないので私は1粒ずつ種蒔きをします。


 ↑↑
ピンセットで種をつかんで

こんな感じで
ピンセットで種を持って
土の中にピンセットの先端をブスッと突っ込みます。


 ↑↑
土の中にすぼっと突っ込む

そして、種を土の中に入れてピンセットを抜きます。

この時の注意点としては

・ピンセットでつかんでいる種が落ちやすい
・ピンセットを離しても種が引っ付いてくることがある。
・どこまで種を蒔いたのかが分かりづらくなる

という事があるので気を付けてください。

種を蒔き終わったら、
ピンセットを刺したところをふさぐように土をかぶせるか、
指先で穴をふさぐようにつまんでやります。

これ以外にもセルトレイを横に振ったりとか
土によってさっきの穴がふさいであげましょう。

3.水をやり新聞紙をかぶせる

その後に水をジョウロでやってください。
ジョウロの先端は取り付けた状態でやってくださいね。
面倒くさがって、ジョウロの先端を付けずに水やりする人がいますが

先端を使わないと土が流れて種が移動してしまったり
ちょっと発芽しかけている種が移動して死んでしまったり
そんな可能性があります。

こうならない為にも、
ジョウロの先端を付けて優しく水をやってください。

そして、ジョウロの水が無くなりかけて、
細かい水が落ちなくなったらすぐに水を補給してください。
これも大量の水が種にかかる事で発芽しづらくなるのを防ぐためです。

保湿対策に
水やり後は新聞紙を上からかぶせてやりましょう。

たいていの方が趣味で野菜作りや苗づくりをしていると思います。
水やりを1日に1回しかやれない場合は

新聞をかけておかないと
すぐに水分が無くなり、カラカラになります。
種まき後、発芽するまでは出来るだけ乾燥させないでください。

発芽したら、新聞を取るので
それまでは新聞をしておきましょう。
 
 

外気温が低い場合

もし、種まきの時期が早くて
発芽適温(ピーマンの場合は15度~25度)まで達していない場合は

ビニールトンネルをかけてやったり
ビニールハウスで育てたり
室内で加温して育ててやりましょう。

私の場合は
室内の出窓のあるところに
ホットカーペットを敷いて

そこで加温しつつ育苗しています。
それにより夏野菜の苗づくりは大体成功しています。

加温しながら育てる際の注意点は
朝と夜に温度を確認する事です。

ホームセンターなどでは最低最高気温計という
温度計が売られているので
それを苗と一緒に置いておいて

朝になったら、加温を弱め
夜になったら、加温を強めにして
常に18~25度くらいまでの間にキープし続けています。
 
 

発芽しだしたら

加温をしていれば、約1週間もすれば発芽が始まります。
発芽が始まったら、新聞紙を取ってしまいましょう。
全部取っちゃってもいいんですが、

私は去年全部取ってしまった所、
発芽しないところがかなりたくさんありましたので

発芽したところだけ新聞紙をくりぬいて
発芽していない部分は発芽するまで新聞をかけていました。

他の農家の育苗風景はわかりませんが
すべての種が一斉にそろって発芽するなんて
経験上では今まで一度もありません。

なので、徐々に新聞のくりぬく箇所が増えていき
最後に全部新聞を取るのがいいと私は考えています。
発芽しだしてからも常に水やりはしてくださいね。

そして、発芽し始めたら
室内で育てているとヒョロッと
伸びすぎてしまう(徒長=とちょう)ので

外の気温が氷点下などになっていないのなら
外に出して、昼間は暖かい外気温に触れさせて
夜はビニールハウスやビニールトンネルをかけて遅霜の対策とします。
 
 

苗の移し替え方法

128穴のセルトレイで育てている場合は
植え付けまでに最低1回は移し替えの必要があります。
本葉が2枚になるころにポットに移し替えてやりましょう。

移し替えの方法簡単です。
ポットに土を入れて、128穴のセルトレイの裏側の穴から
割り箸をゆっくり刺して、苗を土ごと抜いてやります。

それをポットに移し替えてやって水をやればオッケーです。

この種まきの方法は
ピーマン以外にもトマト、ナス、キュウリ、など
他の果菜類でも同じなので、もし困ったら参考にしてくださいね^^

まあ、家庭菜園なら苗を買った方が
手間がかからないし、簡単なのでお勧めです。
以上でピーマンの種まき方法と苗の管理方法でした。

スポンサードリンク