菊芋を上手に栽培するこつ|農家秘伝の生イモ保存方法
菊芋は一度種イモを購入したあとは
収穫した芋を種イモとして使う事が可能です。
ですが、この保存方法というのが難しいです^^;
芋が寒さに直接当たると
芋の中身がスカスカになってしまうし
暖かすぎると腐っちゃったりする。。
じゃあ、冷蔵庫に入れておきましょうってなると
カビが生えてしまって使い物にならなくなってしまう。
翌年に植え付けたいのにそれじゃダメですよね。
その為にどうやったら翌年に種イモとして使えるかを説明します。
意外と簡単ですので試してみてください^^
この方法なら
生の芋を保存して食用として使う事も可能です。
ですが、春には芽が出てきますのでそれ以降は食用出来ないと思われます。
保存方法としては色々とやり方がありますが
私や農業仲間が実際にやったことのある方法を3種類ほど紹介します。
- ・収穫してそのまま芋を残しておく
・掘り上げてもみ殻に入れておく
・種イモを残してを仮植えしておく
まず、一番最初は
・収穫してそのまま芋を残しておく
これが一番楽です。
収穫が可能になる秋から冬頃からずっとほったらかしにするだけです。
収穫可能な菊芋はこんな感じです。
そのままでは不安が残るとか
出来るだけ多くの芋を腐らせずに取っておきたいなら
茎を10センチほど残して切ってその上から土をかぶせましょう。
私はこの方法が楽なので好きです(笑)
収穫して、その後に小さな芋を抜いた所に2個ほど植えつけます。
そして、厚め(15センチほど)に土をかぶせて、その上から肥料を与えます。
肥料は牛糞堆肥でも鶏糞でも米ぬかでもいいでしょう。
ですが、菊芋は肥料をいっぱい必要とする子なので
一杯与えてあげてください。これは菊芋栽培の基本です。
この芋を残しておく方法のメリットは
土を厚めにかぶせておけば霜が降りても
土の中まで凍る事って少ないので簡単に保存できます
そして、デメリットとしては
植え付けをして育てて収穫をして
そして、収穫後にすぐに植えつけてしまうので
1年中菊芋が植わる事になりますよね。
つまり、植えておく場所が年中必要になります。
私のように手間をかけたくなくて
畑の広さがまあまああるのならそれでもいいと思います。
ですが、そうではなく畑自体も狭いのなら
この方法はお勧めできないでしょう。
そして次の方法
・掘り上げてもみ殻に入れておく
この方法は結構難しいそうです。
上記した通り、菊芋は保存が難しいです。
収穫した後に
冬の冷気に当たると芋の中身がスカスカになります。
じゃあ暖かければどうかと言えば、それでは腐りやすい。
冷蔵庫に入れると水分が出てきてカビてしまう。
・・・結構やっかいです。
なので、この方法は畑が広くなくて
冬にも他の野菜を植え付けたいという方にしかお勧めしません。
具体的な方法としては
衣装ケースや発泡スチロールなど保温しやすい箱を用意します。
そこにもみ殻をいっぱい入れてその中に菊芋を入れます。
それをお家の倉庫や
屋根のある所に保管します。
風通しは良い所がいいです。
ジメジメしたところでは
腐る可能性がありますので気を付けてくださいね。
箱を外に置いておくと
これまた冷気で腐ったりしますので屋内で保存がいいです。
3つ目の保存方法としては
1個目と2個目のいいところ取りとして
・種イモを残してを仮植えしておく
種イモを保存する場合
他の芋は食べちゃいますよね?
そして、種イモは小さい物でいいので
菊芋を収穫する際に
種イモにする小さい子だけをより分けて
それだけをまとめておきます。
そして、植え付けの必要になる4月から5月ごろまで
畑の隅の方に土に埋めて仮植えしておきましょう。
こうする事で、保存の難しさからも解放されますし
菊芋を植え付ける予定の場所で
冬の頃は何か他の野菜を育てる事が可能になります。
時期的に菜の花とか白菜とか?そういう物を育てて
収穫した後に耕してやって肥料をあげて
仮植えした菊芋を掘り上げて
植えつけてやればまた冬には菊芋の収穫が出来るかと思います。
仮植えする際は
出来れば水分が多くない畑で
(水分が多い所なら高畝にする)
土を10センチ以上厚めにかぶせて
霜が降りたとしても凍らないようにします。
これで、越冬する事は可能に成ると思われます。
愛知県の場合ならこの方法で越冬する事が出来ます。
寒い地域ならもうすこし深くした方がいいかもしれません。
そこは検証してみてくださいね。
この方法を使って上手に菊芋が育てられることを祈っています^^